・アーグラ
 Agra(Quined Games:2017)


アーグラ

インドの都市アーグラを舞台に、各ギルドや名士への影響力を強めたり、大帝へ献上品を送りつつお金を獲得していくゲームです。
いたるさん・トド吉・私の3人でプレイ。

大きなゲームボードが1枚。
ここにはアーグラの街・主要人物・ヤムナー川沿いが描かれています。
組み立て式の帝国ボードは、3つのギルドと大帝、献上品が描かれています。
各プレイヤーは自分の色を決め、自分用ボードとコマ類を受け取ります。
ゲームはラウンド制で、各ラウンドではプレイヤーは手番を1回行います。
手番は3つのフェイズからなり、さらに補助アクションを実行することが出来ます。
任意の瞑想フェイズ、労働者コマを置いて実行するアクションフェイズ、大帝への献上やギルドの注文を履行する注文フェイズの順です。
これを繰り返し、誰かが終了条件を満たしたラウンドを最後までやった後、全員が1手番ずつやってゲーム終了。
最終得点計算をやり、もっともお金を持っている人が勝者になります。

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噂によるとルールが複雑だとか、何を言っているのかわからないとか。
それもあって、プレイをどうするか悩んだのですが、今遊ばないと3年は積むだろうなぁということでプレイ。
インストは30分で終わりましたが、プレイは約3時間かかったことを先に報告しておきますw

スタートプレイヤーはトド吉。
私は最後手番。
そして、始めてすぐ気付くのです。

「ねぇこれ、やりたいところ埋まってるから、追い出さなきゃいけないんだよね?」
「そうだね」
「立っているコマ追い出したら、その人に好意が入るんだよね?」
「そうそう」
「え?それなんか最後手番不利じゃない?」
「そうかもね」

そうかもね、じゃなくてさー!
でもまぁ、最後の人に何もないってことは、きっと気にする程度のことでもないんだ。
じゃ違うことやってお金稼がないと。

このゲーム、気にしなきゃいけないところは割とある。
それでも重要なのは、各ギルドの欲しがっているものと名士が欲しがっているもの。
どちらも早い者勝ちだけれど、名士はカードに描かれている物でより上の物を献上した人のところへ来る。
ではそれを入手するには、アーグラの街だとどこにある?
その加工物をつくるのに、必要な原材料は?と逆算方式。
加工するには、その建物を誰かが建築しなきゃ使えないので、恩恵をつかってアップグレードさせていくしかない。
手番順を考えると、先手番の人と同じことをやっても、無駄になってしまう可能性が高いという。

(思ったより普通だし、思ったより簡単そう?)

手順はそこまで難しくない。
問題は、常に状況に気を配って考えておかないと、アクション決め打ちはかなり危険。
だって最後手番だしw

そうと決まれば、まずは最初の原材料をいっぱい出しておきたい。
自分のワーカーを置いて、原材料を出す。
この時、自分ボードにある農場で、出てくる数が決まる。
最初は全員2個。
置かれているカバータイルをはずし、さらに農夫を移動させることで、増やしたり減らしたり出来る感じ。
2個だと、加工したらすぐに原材料不足になっちゃうのよね。

ギルドは3種類あるので、他の人が狙っていないギルドを狙いたい。
でもそこまで考えがいかないので、とりあえずは色々な加工品や原材料を入手するのが先決。
こういうゲームを遊ぶと、他の2人が順調そうに見えて焦ってしまうけれど、マイペース大事。
名士だけを意識して、あれやこれやと加工する。
今回は象の動きがいまいちで、遥かあっちに行ってしまった。
建築士を使って建築をしたみたけれど、これ自分でちゃんと建築したほうがいい。
他の人に便乗することで、さらに上位の加工品をつくることが出来ているけれど1個だけ。
ばらまいた原材料のおかげ。

どうしても決め手に欠けるなぁということで、大帝へ献上することに。
ゲーム終了時は洋服が高収入だけれど、そこまでつくれるかわからない。
大帝へ献上しちゃうと加工品がなくなるので、アクションであれをこうして、こっちをこうして・・・

「大帝へ献上する」

他の人が献上しそうなものを率先して献上していくw
誰も加工できていないものは後回しでいい。
それと同時に、名士への献上も狙っていく。
自分がより上側に置いていれば、名士が手元にやってきて、何かしらの効果を出してくれる。

唯一、欠点だなぁと思ったのが、セメントと染料の区別がつきにくいこと。
さらにカレーも相まって、いつの間にかスパイスと呼ばれることに。
何度も間違えました。
「あぁ!スパイスじゃないじゃん!土から出来てるじゃん!」的な。
もちろん、みんな見間違えていましたw

コマを倒すことで瞑想ポイントがもらえ、瞑想アクションが出来る。
他の人をどかすと好意がいってしまうから、倒れてくれていたほうがいい。
そういう駆け引きがあるので、倒すにも悩むし、どかすにも悩む。
でもそこはあまりケチらなくてよかったかも。というのが反省点。
他の人を追い出さず、残っているアクションから選んでがんばっていたから。
逆に私がどかされることが少なくて、なかなか好意がもらえなかった。

「追い出してくれていいのよー!」

と、アピールしても、追い出してくれない。
トド吉なんて、頻繁に追い出されているから、好意使って色々やってるし。
自分ボードの農場がかなり解禁されて、生産が3個以上になってくると、ゲームの展開が早くなる。
誰が建築するか、誰かがやるなら便乗して1個だけ加工したい。
そのあたりはもっと細かく考えたほうがよかったかも。
でも他の人が持っていない加工品を常に持っていることになったので、そこはそれでよかった。
早い段階でトド吉が仏像(彫像)をつくっていたけれど、そこには興味なし。
ひたすら違うものを追いかけた感じ。

ギルドも他の人とは違う色を。
赤はトド吉がぶっちぎりだし、青はいたるさんが進んでる。
ということで、緑だけに集中して、他の色は完全に捨て(ダメ)。
収入に関わるので、本来はほどほどがいいんだと思うのです。

ゲームが終盤になると、必要になってきたのが本。
本は木材を紙にして、そこから本に加工する。
原材料の加工が2種類というのも、悲鳴の元でした。
さっき厚板にしちゃったのに、必要なのは紙だった!的な。
木材は大切なのです。
それと同時に、ターメリックから出来る絵画。
絵の具的な感じなのかしら。
最上級の加工品は、常に全員が狙っていて、さらに誰かが建築するのを待っている。
終盤になり、いたるさんが頑張って建築してくれたので、もちろん便乗する。
そのために、手元にストックがなくなるほど、原材料を出して、さらに加工して待っていたんだから。

名士に献上するつもりだったけれど、手番順で厳しそう。
ならば大帝へ献上だ!
誰が名士を解除するか、にらみ合いが続いていたけれど、ようやく解放。
自分が上側を取れないなら、後半では魅力半減だもの。
ところが、そこからはあっという間に終了へ。
私も名士に献上していまったのも理由の1つ。
得点計算をしていったら、やはりギルドをおざなりにしていたのはダメだった。
大帝へ献上したけれど、そこは4個以上1個3点均一だったので弱かった。
終わってみれば、惜しい個所が出てきたので、たぶん良いゲームw
そして、勝ったのはトド吉。
最後手番には、ゲーム開始時、何かつけてくれたら完璧だったのに。
何通りもスタート時のことを考えてみたけれど、結局先手番の人が得しちゃうんですよねぇ。
プレイ中も「なんか最後手番不利じゃない?」「ちょっと不利だね」という会話を何度も。
象や建築士、名士によって展開が変わるから、一概には言えないんだろうし、そこまで検証するつもりはないけれど、なんだかちょっと損した気分になりました。

このゲーム、間違いがおきやすいのは、全員が自分で精一杯なところがあるからかな。
他の人が手番をやっていても、最初から最後までチェックしているはずもなく。
都度確認しながらだったけれど、それもまた面倒くさいのかなぁ。
手番の人の出方を見て、次の自分は何をしようか考えているしw
思っていたより、ゲームに集中出来ました。
うっかり忘れそうなルールというのも、遊んでみて納得。
確かに忘れやすい。
加工に必要な材料などはボードを見ればすぐわかるので、遊びやすくしている努力はあるんじゃないかな。
ボードがとにかく大きい上に、別の立体型ボードもあるので、場所だけはかなり使います。
ただまぁ、終わったら外が真っ暗になっていて、かなり驚きましたけどw
3時間程度というのをまったく感じないほど、夢中で楽しみました。