・ダハシュール:赤いピラミッド
 Dahschur - Die Rote Pyramide(Mucke Spiele:2013)


ダハシュール

赤いピラミッドを完成させるため、市場で宝石を購入して大通りに置いたり、貢物を分配したりしながら、功績ポイントを獲得していくゲームです。
トド吉・COQさん・侍・私の4人でプレイ。

赤いピラミッド(あかいぴらみっど、Red Pyramid)は、エジプトのダハシュールにある古代エジプト・古王国時代第4王朝のファラオでクフ王の父でもある、スネフェル王が建設したピラミッド。三大ピラミッドなどと共にメンフィスとその墓地遺跡として世界遺産に登録されている。
Wikipediaより

ゲームは、ピラミッドを建設することで功績をあげて大臣になろうというテーマ。
ボードは2枚。
大きいボードにはピラミッドにつながる大通り、市場や行列の他に、出来るアクションなどが描かれています。
小さいボードは墓室で、使ったカードを並べるためにあります。
ゲームは4ラウンド。
まずは手番プレイヤーに対して他の人たちが、持っているカードセットの中からカードを1枚ずつ出していきます。
そして、出されたカードの中から1枚ずつ使いながらアクションを実行していきます。
アクションは市場・大通り・行列の3つから1つ。
カードに書かれている数字が影響してきます。
そしてアクションを1つ実行するたび、カードを持ち主に戻していき、戻されたカードは順番をかえることなく、自分の前に表向きで並べていきます。
終われば次の人に手番がうつり、全員アクションが終われば分配。
この時点で自分の前には3枚のカードが並んでいるので、左・中・右の順に数を比べて褒美を分配。
次に3枚のカードの数字を合計し、同じ数字の都市カードがあれば、そこから金貨もしくは銀貨をもらうことが出来ます。
最後に3枚の中から1枚を選び、墓室に並べればラウンド終了。
これを4回繰り返していきます。

SPONSORED LINK

最初はどの数字を出したらいいのかわからないので、とりあえず小さい数字を。
手番1人に対して3人がカードを出しますが、数字がかぶってはダメなのです。
ボード上に並べられた3枚のカードを眺めて、アクションを実行するわけですが、当然最初は宝石集めに集中。
宝石を置くことで得点がもらえるけれど、置ける場所が限られているので、どうせなら一度に置きたい。
しかも宝石の価格は変動してしまうので、市場によっては高くて手が出ないことも・・・
移動歩数はカードに書かれた数字以内だし、行ける範囲の市場は自分に対して高値を要求。
安いうちに入手しておくのは大切。
市場で宝石を入手するために、支払うコストがキューブ。
これにも限りがあるし、一度支払ってしまうと戻ってきません。
戻すにはアクションで選択するか、分配勝負で負ければ戻せるだけ。
みんなが宝石集めにいくので、袋から引くたびにどう置くのか悩みます。

ある程度宝石が手元に集まれば、今度は大通りに並べる競争。
宝石を置く大理石タイルは、各プレイヤー色になっているので、自分が置いたことで他の人に得点が入ることも。
並んでる大理石タイルを飛ばすようには置けないので、一度だけ出来るタイル交換で上手く組み合わせて一気に功績ポイントを得るのです。
誰かが置き始まれば、みんなが一斉に置いていこうとするので、あっという間に大通りが宝石で飾られていきます。
タイル交換のおかげで、予定していた色を必要とされなくなって上手くいかなくなることもしばしば。
あとはみんなが持っている宝石をちらちら見て、どのタイミングで置くかも考えておかないといけないのです。

序盤はのんびり宝石を集めたりしていたんですが、ためこんだ宝石で得られる功績がかなり大きい。
ダントツのビリを走っていたのに、気付けばトップに。

・・・これはまずい

その頃には手元のキューブが苦しいし、カード数字の合計で得られる金貨・銀貨を気にしている余裕もなく。
やっと手に入れた金貨1枚を終了まで大切に持っていました。
使ったカードを墓室に入れてしまうことで、そのカードはゲーム中に使えなくなるんですが、もっと考えて墓室送りにすればよかったw
そして3枚並ぶのだから、出す順番をもっと気にするべきでした。
そのあたり上手く出していた人は、金貨・銀貨をたくさん獲得してて、正直うらやましい。
ゲーム中は必要ないけれど、最後の得点計算で必要になってくるのです。
それを見越して、とにかく取れそうな功績ポイントをどんどん取って、とにかくトップを走る。
4ラウンドがあっという間でした。

4ラウンド目が終わり、墓室オープン。
ここで重要なのが行列。
先頭の人から順に金貨・銀貨を置いていくんですが、カードの数字とコインの数字が同じじゃなきゃ置けません。
さらにコイン1枚につき、行列に置いた捧げ物1個なので、捧げ物が足りないとコインを持っていても置けない。
他の人のカードにもコインは置けるけれど、カードの持ち主にも功績ポイントが入るのです。
私は金貨1枚だったので、捧げ物は足りたし、自分のカードの数字と合ったので満足。
せっかくコインを持っていても数字が合わなくて悲鳴あげてるトド吉がいたり、捧げ物だけたんまりある侍がいたりしましたが、やはり墓室を蔑ろにしてはいけないことがよくわかりました。
中盤過ぎからトップを走ったけれど、最終的に勝ったのはCOQさん。
そして2位のトド吉、3位の私まで全員差が1点だったという、ものすごい僅差でした。

3枚の数字勝負で勝ちたいので大きい数字を出したいけれど、それだと手番プレイヤーの幅を広げることになる。
そして墓室に入ってしまうとゲーム中使えなくなるので、どのカードを墓室に入れたいか考えた上でカードを選ばなきゃいけない。
でもさらに加点をもらうには、その数字に合ったコインを入手しなきゃいけない。
都市カードと数字を合わせるには・・・と、意外に考えどころは多いです。
4ラウンドは割とあっという間なので、色々なことを急いで考えなきゃいけないわけです。
今回は宝石に集中しすぎだったので、もう少し都市カードを気にすればよかったかな?と思うも、そうなると行列に貢き物をしておかなきゃいけないので、それはそれで大変だったかな?とか、終わってから色々思い出して考えてしまいました。
とにかく1点が大切なゲームでした。