・フロレンツァ・カードゲーム
 Florenza - The Card Game(Placentia Games:2013)


フロレンツァ・カードゲーム

街にモニュメントを建てたりしながら、名声ポイントを獲得するカードゲームです。
トド吉と2人でプレイ。

舞台はルネッサンス時代のフィレンツェ。
資材を生産したり売却したりしながら、お金や材料を集めて、建物を建てていきます。
建てられるものによって得られる効果が違っていて、単純に名声点だけを得るならモニュメント。
けれど、そのモニュメントを建てるのに必要な材料を集めたり、必要な芸術家を雇ったりしていくのです。
必要なのは資材とお金。
その両方を上手く入手しつつ、5ラウンドの間により高い名声点を得られるようにしていきます。

基本は手札に資材を集めること。
各ラウンドに建てられる建物カードが配られるので、生産施設なら早めに建てておくと後が楽に。
使わなかったカードでも次ラウンドに残せるのは1枚だけなので、よく考えてから建てた方が良いかと。
資材は無制限で残せるので、コツコツとためこむ感じに。
でも1ラウンドに出来るアクションは4回。
この4回で資材やお金を入手しつつ、建物を建てていかなくていけないので、気付くとゲーム終盤ということに。

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各ラウンドは芸術家とモニュメントを並べるところから始まります。
ゲーム開始時だけは、すでに並んでいる状態です。
そして、建物などのフロレンツァカードが配られます。
どれを建てられそうか、自分が持っている資材は何かを確認しつつ、アクション開始。
まずは、場に並んでいるセントラルカードから資材を。

「木もらいまーす」

使ったらカードを裏返し、他の人は使えなくなります。
とりあえず何でもいいから生産出来る施設を建てようと思い、香料と織物の生産施設を建設。
次のラウンドで使えそうな工房を残して、あとは資材のためこみ。
4回なのであっという間。
ラウンドの終わりは、場に並んだモニュメントと芸術家を捨てるところから。
モニュメントは価値が高いほうから2枚残るのでいいんですが、問題は芸術家。
新しく出てくる芸術家と自分が建てたいもので必要な芸術家が合うとは限りません。
そして収入。
最低限の収入を全員同じだけもらえますが、ここで建てておいた生産施設からの収入が受け取れます。
実はこれがかなり大きい。
そりゃ4回しかないんだから、わざわざ資材1つを入手するのに1アクション使うことを考えれば効果絶大。
そして、スタートプレイヤーを選んだら、セントラルカードを表向きに直して次のラウンドです。

箱絵と違って、意外なほどシンプル。
その分手札を眺めて悩んでしまいますがw

そして次のラウンド。
トド吉が芸術家を雇い建築しているのを見ていたら、運良く名声点の高い芸術家。
逆にそれを見てしまうと、同じ芸術家を雇う気になれず、無名の安い芸術家を雇うことに。
たまにいい芸術家を雇ってみても、何ともいまいちな名声点。
高いのに・・・w
のんびりしてはいられないので、とにかく建てられるものは建てながらモニュメントをチラチラ。
どうせなら高いほうがいいし、私は香料と織物には困ってないので、そのあたりを多く使うモニュメント狙いで。
どんどん増えていく手札。
資材を多く使おうとすればするほど手札にたまっていくので、カード立てがあったほうがいいと思います。
そして、念願のモニュメントを1つ建てることで、トド吉にプレッシャーを与えてみる。
それぐらいモニュメントで得られる名声点は高いのです。
芸術家で負けてる分、どこかで挽回しておかないと!という意気込みで。

実はアクション回数を増やす方法があります。
紫の住居と茶色の宣教師を建てる(出す)ことが出来ていれば、その分アクション回数が増えます。
でも、それを出すために使う資材を考えると、なかなか気軽には出せません。
特に2人プレイだったので、建築で遅れを取るわけにはいかないのです。

中盤以降はお互いにモニュメント狙い。
収入で得られるものを交換したり、単純に1つもらったり。
意外にお金がきつくて、余計なことをしている余裕がないのです。
資材はいっぱいあるので、それを売りに出したお金で芸術家を雇っての繰り返し。

自分の前がカードで賑やかになる頃にはゲーム終了。
うん。早いw
それぞれ名声点を計算すれば終わってしまいます。
遊んでる間はかなり濃い感じで、あれもこれもと必死なのにこのあっさり感。
満足度の高いゲームです。
欠点は、毎ラウンド配るフロレンツァカードの山つくり。
各ラウンドで使う組み合わせが違うので、その都度混ぜたり抜いたり。
でもそれ以外は面倒くさいところはなく、想像以上に夢中でプレイしてました。

このゲーム、カードゲーム版の前にボードゲーム版が出ていたんですが(国内未流通)、このカードゲームだけでいいんじゃないの?と思ってしまいました。
でも一度はボードゲームの方も遊んでみたい気がします。