・シトラス
 Citrus(dlp games:2013)


シトラス

農園を広げて得点を獲得していくゲームです。
トド吉・COQさん・侍・私の4人でプレイ。

大きなボードにはフィンカ予定地。
すでにあるフィンカの周りを囲むように、各種農園タイルを配置し、自分の労働者を置いていきます。
フィンカの周りがタイルで囲まれたら得点計算。
これを繰り返していき、すべての農園タイルが置かれたらゲーム終了です。
最後まで囲うことが出来なかったフィンカも得点が加算され、一番得点の多かった人が勝者になります。

手番で出来ることは、配置した労働者を回収して収入を得るか、農場から農園タイルを購入してすぐに配置するかの2つ。
パスは出来ないので、必ずどちらかは実行します。
農園タイルを置くにはルールがあり、同じ農園同士で隣接するようには配置出来ません。
自分の農園を増設することは出来ます。
収入は自分のボード上に残っている労働者の数によって違ってくるので、必要な金額・手にすることが出来る金額を考慮して、計画的に農園を拡大していきます。

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ゲーム開始時、農園タイルを置けるフィンカは3ヶ所。
農場に並んでいる農園タイルが残り3枚以下になると、次のフィンカをつくります。
次といっても完全に自由なわけではなく、予定地とされている3ヶ所から選ぶことになります。
もちろん3ヶ所からと制限はあるものの、その中の好きな場所を選べることになるので、農場のタイル枚数を気にしておく必要もあるのです。

序盤から近くにあるフィンカ2ヶ所に陣取るトド吉・COQさん・私。
侍は1人離れた場所のフィンカにタイルを配置。
その結果、「1人でがんばって囲ってね」状態にw
フィンカの得点計算は、隣接している農園タイルのうち、一番多い枚数の農園を持っている人が1位の得点、2番目に多い枚数の農園を持っている人に2位の得点が入ってくるので、正直3位だと囲うのを手伝うだけ。
でも隣りのフィンカが近いのをいいことに、そこからのばしていき、隣りの得点計算では優位にたてることも。
しかも同じ色の農園はつくれないので、本当に早い者勝ち。
でも農場に並ばなくて大きく出来なかったり。

そうこうしてるうちに、初期資金は尽きます。
何せ農園タイルは1枚1金、初期資金は6金。
農場に並んでいるタイルは1列すべてを購入するので、最低2金はないと厳しい。
そこで労働者を引き上げさせて収入を得るんですが、労働者を引き上げると農園の所有者がいなくなり、中立の農園に。
これがチャンス。
中立は吸収合併することが出来るのです。
もちろん、みんなが中立を狙うので、労働者コマを回収する場所も大切。
配置したフィンカの得点計算が終わったからといって早々に引き上げたら、隣りのフィンカからのびてきた同じ種類の農園に乗っ取られ、大量の得点を与えることにも・・・
でもまぁ、お金がなければタイルは買えないし、パスは出来ないので回収せざるを得ないわけですが。

1つのフィンカにこだわりすぎてもいけないし、かといって出来る限り大きめの農園にしたい。
労働者は自分のボードに残っているけれど、タイルを買うお金が足りない。
残り1金でどうするか悩んでる時に手番がきて、農場を見たらタイル1枚の列があったりするとかなりうれしいです。
たとえ新しい労働者を置くことになっても、とりあえず次の手番まで他の人の出方が見れます。
そして、ボード上にはボーナスタイルも置かれていて、農場からすぐにタイルを1枚取れたり、最終的な勝利点になったり、橋をかけることで岩場を無視して農園をつなげることができたり。
目の前にあれば、当然ボーナスを目指すわけで。

プレイ中は、どのタイミングで労働者を回収するか、どのタイルを購入するか見て状況がわかるので、あまり長考せずにゲームが進みます。
1金足りなくて悲鳴あげたり、農場が3枚以下になるので購入したくないけど買うしかなかったり。
気付けば最後のタイルが配置されゲーム終了。
勝ったのは私。

ゲーム終了があっという間に感じられるほど、夢中になって遊んでいました。
ほぼ情報が見えているので自分の方向性を決めやすいし、4人プレイだったので次の手番までには何をやるか決めてあるし。
新しいフィンカを自分が選べるという利点がそんなに強くなかったし。
シンプルなのにだれず、それでいて考えさせられることもあったり。
じわじわと楽しく1時間程度で終わるので、かなり気に入りました。