・プロウィンキア・ロマーナ
 Provincia Romana(Stratelibri:2014)


プロウィンキア・ロマーナ

自分の都市をガリア人の襲撃から守りながら、繁栄させて得点を獲得するボードゲームです。
いたるさん・トド吉・私の3人でプレイ。

各プレイヤーは自分の都市を選び、都市ボードとディスクを受け取ります。
場にはゲームボードを広げ、各カードを種類別によく混ぜて山にして置きます。
戦闘カードも指定通りに準備し、カード置き場に置きます。
ゲームはラウンド制で、各ラウンドは5つのフェイズからなります。
まずはカード選択。
スタートプレイヤーから順に、山札を1つ選んでカードを引き、自分が1枚取ってから他のプレイヤーも1枚ずつ順番に取ります。
各カードはそれぞれ、2人まで選ぶことが出来ます。
これを全員がやったら、カードのプレイへ。
カードは可能な限り何回でもプレイすることが出来ます。
そして、対象ラウンドならガリア人との戦闘へ。
その後、市民の士気が下がり防衛設備が劣化したら、発動出来る建物を発動させてラウンド終了。
これを6ラウンドやるとゲーム終了で、最後にカードプレイフェイズのみプレイして得点計算へ。
もっとも多くの得点を獲得した人が勝者になります。

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箱絵をチェックしていたゲーム。
和訳付きで流通したのに、タイミングを逃してプレイが今になってしまいました。

まずは都市選び。
ここは色で選ぶのでスムースに。
カエサル
さらに、スタートプレイヤーが持つのはこのカード。
自分セット
都市ボードに描かれているカードは、その都市が建設出来ないカードなので忘れないように。
基本はカードをプレイして建物を増やし、得点となる名誉を増やしていきます。
ただし、2、3、5、6ラウンド目にはガリア人が襲撃してくるので、そこを考慮しつつ防衛にも気を使って。

今回は3人なので特殊ルール。
カード選択が通常とは違います。
3種類のカードにはトークンが2つずつ置いてあるので、全員が2回ずつカードを選べるのです。
まずはカード選択。
トド吉が最初に選んだのは建物。
最初は資源を持っているので、高くなければ建物の建設も容易。
並べられたカードは、4枚が表向きで2枚が裏向き。
トド吉がまず表向きから持っていく。
手番順で私がカードを選ぶけれど、どうしても裏向きを選んでしまう。
もちろん、次のいたるさんも裏向き。
見えないほうがわくわく感があるからw

次に私の手番では、選ぶのはもちろん資源。
倉庫には各資源が9個まではいるのだから、建物を見ても石が欲しい。
もっともっと欲しい。
山札から6枚取って見ると・・・よさそうなのを裏向き2枚にし、残りは表向き。
裏向きの1枚は私が取るすごく良いカードで、もう1枚はもらえる資源が乏しいカード。
手番の人はカード上段をもらえるけれど、他の人は下段なのです。
カードによっては、1個しかもらえないことも。
いたるさんは表向きの良さそうなカード、トド吉はまんまと裏向きを持っていく。

「うがー!」
「はっはっは」

以降、裏向きには罠があるという認識が生まれるのでしたw

続くいたるさんも資源。
そりゃそうだよねw
2周目は建物か元老院で、トド吉は元老院を選択。
元老院のカードも時には役立つけれど、良いカードがあればの話。
カードのプレイでは、何か資源が出るものをと思い、低コストで建てられる建物をプレイ。

1ラウンド目で要領を得て、続くはガリア人が襲ってくるであろう2ラウンド目。
スタートプレイヤーは私なので、もちろん資源。
これによって、トド吉は自分が資源をいっぱいもらえるタイミングを逃すことに。

建物はランダムなので、序盤でも高コストの建物がばんばん出てくる。
勝利点が高いので建てたい。
でも資源を使ってしまうと、次に資源がはいってくるのはいつか悩む。
カードは手札として残しておけるので、ひとまず温存。

そしてガリア人の襲撃。
カードをめくると5。

「防御成功!」
「こっちも成功!」
「もちろん成功!」

差が出ないw
3人プレイだと、カード選択が2回ずつあるおかげで、そこまで厳しくない。
そう思っていました・・・終盤までは。

得点を他の人と競い、資源をやりくりしていくゲームではあるけれど、基本的には自分の都市に集中。
気付けば、序盤に資源がなくて吠えてたトド吉が、建物をいっぱい並べている。
私といえば、序盤で石が多かったので、高得点の建物を建てていたので収入が増えない。
都市
少しずつ育っていく都市。
それでも少ないお金でやりくりしつつ、徴税で1金ずつ没収されていく。
他の2人は、元老院の助っ人がいるので徴税免除。
なんだか悔しいけれど、今さらきても節約出来るのは3金程度だし・・・

にぎやかにカードを選び、黙々とカードをプレイし、時にガリア人の襲撃でドキドキする。
こう書くと簡単そうに思えるけれど、実はとても簡単。
悩むのは、建物の効果や資源のやりくりなので、ひたすら自分の中で考えるだけ。
ガリア来襲
しかも5ラウンド目のガリア人襲撃が、想定より低かったので、妙な安心感がうまれる。
そして、それは罠だった。

最終ラウンドは、得点に向かってまっしぐら。
これまでに計算した通り、1つだって無駄に出来ない。
最後にカードプレイ出来ることを考慮しつつ、資源をやりくり。

「ガリア人たいしたことなかったね」
「まだ1回あるけど、そうでもないんじゃ?」
「うーん、どうかねぇ」

あきらかにガリア人軽視w
でも何となく、最低7は防御出来るようにしておこうかな・・・
これでダメなら諦める。

そしてカードを選んでプレイして、最後のガリア人襲撃。

「わ!7だ!あぶなっ!」
「油断してたけどセーフ!」
「防御完璧!」

ここでも差が出なかったw
最後のカードプレイを経て、得点計算。
いたるさんと私が同点!と思ったら、色々と得点計算ミス。
しかも全員w

もう一度ゆっくり1人ずつ計算してみると、なんと私の勝利。
2位のいたるさんとトド吉は同点で、私との差は1点。
終了時の得点
なにこれwww

箱絵、箱の大きさ、テーマから、小難しいゲームだと思っていました。
実際は、カードを選んでプレイしていくというゲーム。
黙々と自分の都市にカードを並べて大きくしていくところは、かなりの箱庭感があります。
今回はガリア人の襲撃がたいしたことなかったのもあり、純粋に建物の得点勝負。
元老院は建設コストを下げてくれたりするので、中盤からは必要不可欠。
もちろん、他者への攻撃カードもあるけれど、防御カードもある。
ゲームとして、最低限全部あるような優等生だからこそ、飛び抜けて目立たなかったのかも?
あと同じようなことを繰り返していくので、プレイ時間が長く感じるかも。
考えれば考えるほど決められないので、時には強気勝負も大切。
悪くないというか、分配がすごく好みで序盤はわくわくしていたのに、プレイ時間が間延びしてくるにつれてテンションが下がったというか。
平均すると、普通におもしろいゲームという位置付けかな。
ただし、それは3人プレイだから。
これ6人までプレイ出来るんですが、カードの選択が6枚なので、6番目の人はかなりつらいはず。
そう考えると5人程度が、一番ゲームのポテンシャルを発揮するのかも?という予想です。
相応にプレイ時間ものびるんだろうけど・・・

そういえば、プロウィンキアって何だろう?と思ったら、属州のことなんですねぇ。
プロウィンキア・ロマーナ、ローマ帝国の属州。
1つ勉強になりましたw