・チグリス・ユーフラテス
 Tigris & Euphrates(Fantasy Flight Games:2015)


チグリス・ユーフラテス

ボードは両面仕様で、片面が標準ルール、もう片面が上級ルールになっています。
今回は標準ルールで。
ゲームの目的は、4つの分野すべてを発展させること。
手番では、指導者を1人置く、文明タイルを置く、災害タイルを1枚置く、持っている文明タイルを交換するの中から、2つのアクションを任意の順番で実行します。
選んだアクションによって、紛争やモニュメントの建設、財宝の獲得などのイベントが起こった場合、イベントの処理をするまでが手番です。
最後に手持ちのタイルが6枚になるよう補充したら、手番終了。
これを繰り返し、ボード上の財宝が残り2個、もしくは文明タイルが補充出来なかったらゲーム終了。
各プレイヤーは分野ごとの得点を計算し、最も低い分野の得点が最も高い人が勝者となります。

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初版は1997年のハンス。
今回遊んだのは、昨年Fantasy Flight Gamesから発売された新版の日本語版です。
スタートプレイヤーは私ということで、早速ボードにタイルを・・・と思ったら、正直何からやろうか迷います。
どの色のタイルを置くか、そして2枚タイルを置くか、指導者1つ置くか。
ボードを呆然と眺めてしまった時間、5分w

(このゲーム、こんなに悩んだかな・・・?)

以前遊んだ時より、成長した私を見せてやるぜ!的な意気込みがあったはずなのに、成長した分だけ迷ってしまったという。
いつまでも悩んで仕方ないので、まずは中央制覇を狙ってタイルを1枚、そして追加で2枚。
対するトド吉は、タイル1枚に指導者1つ。
む・・・最初から狙ってきているな。
早々に中央を諦め、違う地にのんびり領土を広げつつ、早々にモニュメントを建ててしまおう計画に変更。
ちょうどいいことに、手元には農地タイルがあるし、まだ川が空いている。
早速、青いタイルを1枚置いて様子をうかがいつつ、指導者発進!
そしてタイルを補充してみたら、もう1枚青を引けた!
どうやらトド吉は青いタイルを持っていないらしいし・・・となれば、次の手番でモニュメントを建ててしまおう。
モニュメントを建てるためには、正方形に4枚のタイルが並ばなきゃダメで、青は川にしか置けないタイルなので、必然的に場所も決まっている。
でも建てられたら、毎手番終了時に青い得点が1点ずつ入ってくる。
これを逃す手はないわけで。

「ここにモニュメント建てる!」

以後、がんばらなくても毎手番1点のおいしい状況で、しかもボードの端だから、中央から展開するトド吉とはぶつからない。
次なるモニュメント目指して、今度はボード下方に展開していく。
そして、緑のモニュメントを建て終わる頃、トド吉が焦ってモニュメントに着手。
誰が見ても、私が次は赤いモニュメントを狙っているのがわかっているわけでw

ゲームが進んできて、そのうち困ったのが、序盤に勢いで置いてしまった黒いあいつ。
国王のくせに何の役にも立たず、というか、進行方角的に邪魔。
1枚タイル置くと戦争になるし、でも置いてあるだけでトド吉の進行を止めてはいる。
でも黒地に赤のモニュメントしか選択肢がなくなってくると、どうしてもあの指導者を手元に戻したい。
任意で回収出来ないのは、こういう時に困る。
指導者の撤退は出来ないと説明を受けてプレイしましたが、実際は移動・配置・回収が可能です

終盤になり、ようやくトド吉が横からやってきて紛争。
当然のように敗北して、戻ってきた私の指導者!

「うわーい!ありがとう!助かるわー」
「いや・・・だから戻したくなかったんだけど邪魔で・・・」

早々に次のモニュメント予定地に飛んでいく黒いあいつ。
そして、無事モニュメント建設完了。
広大な川を挟んでにらみ合う2人。
その間に、今度は横展開で赤を盤石にしていく。
タイルの引きも良かったので、どんどん伸ばしていき、財宝獲得。
横に長い私の国が出来上がる。
そして、これなら川をこえても紛争で勝てる。
私の指導者を取り除いた場所がそのままになっているので、そこを上手く使い、トド吉の赤いあいつと紛争に。
序盤、散々負けてきたけど、今度こそ私の勝利。
そして、財宝回収でゲームも終了w

「なんかアクワイアに似てるね」と言ったら
「いや全然違うでしょ。あっちは株だし」
「いやそういう意味で言ったんじゃないんだけど・・・」

領地間をつなげるタイミング、つながってしまうことも考慮しておくタイル配置。
感触が似ているという意味だったけれど、通じなかったらしいw
お互いの衝立をどかして得点計算。
結果、2点差でトド吉の勝利。
勝てたと思ったんだけどなぁ・・・残念。

迷うのは最初だけ。
あとは進んでいくうちに、どう展開していくのか状況を見ながら。
でもルールがシンプルな分、細かい処理が多くてちょっと煩雑な面も。
ちゃんと理解して、面白さがわかってきたのは中盤過ぎでした。
でもまぁ、最初の一手で悩んでしまったわけで。
ルールを覚えているうちに、標準ルールをもう1回遊んでみて、上級ルールを遊んでみたいと思うのでした。
でもきっと、毎回何をやろうか迷うんだろうな・・・