・西部幽霊鉄道
 Spectral Rails(Z-man:2011)


西部幽霊鉄道
アメリカ南西部未開の地で、金鉱をあてられなく孤独に死んでいった人たちの魂を故郷に戻すというテーマのゲーム。
COQさん・トド吉・侍・私の4人でプレイ。

最初にテーマを聞いたとき、ものすごいわくわくしてきてテンションも上昇。
故郷に戻りたい魂を幽霊列車で運んでいくなんて、ありそうでなかったテーマ。
しかも幽霊列車なので線路は必要なく、列車が通った後に霊気雲ができて、それが線路っぽく敷き詰められていくのだから楽しみで仕方がなかったのです。
ボードは両面マップになっていて、プレイ人数で使う面が違います。
アメリカ南西部の都市間は霊気エネルギーの地脈(らしい)でつながっています。
各都市には列車に乗りたい魂が待っています。
魂といっても行きたい都市名が書いてある普通のトークンなわけで。そこが残念。
列車を移動させるのに使う手札は全員同じ数字が描かれていて、それぞれ列車に見立ててあるプレイヤーボードを持ちます。
都市で魂をのせるとプレイヤーボードに配置するんですが、3つまではコストなし。4つからはコストがかかります。
このゲームの特徴は、自分で置いた霊気雲(線路がわり)は二度通れないところ。
最初に通る時においた霊気雲はその時だけ使えるけれど、以降は通れないのです。
そのかわり他のプレイヤーの霊気雲は使えます。全部が他人の霊気雲だと渡し賃取られます。
設定はかなり手が込んでいるんですけどねぇ。

ゲームの流れはスタートプレイヤーの競りからで、競り落とした人はすでに配置してある霊気雲をどかすことができます。
どかすことが出来るのは自分がビットした数字分。
あとは順番に列車を走らせて、魂をのせたり届けたりして全員の手番が終わると、使ったカードの補充をしてラウンド終了。
手札の補充は使ったカードを順番に自分の前に並べていくんですが、その内半分(端数切捨て)が手札として戻ってきます。
このゲーム、列車事故マーカーがボード上の指定の場所に置かれることでラウンドが終了します。
なので2ラウンド。
ただし、列車事故マーカーが都市に残ったままだと、いつまでもラウンドが終わりません。
目的はあくまで魂をいっぱい運ぶことなんですが、手札を使いすぎてしまったり、使う順番で何もできなくなったりしました。

こういう線路(霊気雲だけど)引くゲームは、だいたいトド吉と侍の一騎打ちになって、私は寿司のガリというか刺身のツマ状態になるんですが、奇遇にもチケットトゥライドが好みじゃないというCOQさんがいたことでちょっと期待したけれど、結局ガリは私だけでしたw
最初のスタートプレイヤーの競りだけは張り切っていたんですが(霊気雲回収のため)、手持ちの霊気雲がなくなるとボード上から回収できるので、実はありがたみがないという。
プレイ中も「スタートプレイヤーに魅力ないね」「ないね」「ないねー」などという会話で、最後の頃は誰も競りに参加しなくなりました。
競りでカードを使うくらいなら、霊気雲の分で使いたいからです。
スタートダッシュだけ良くて、その後いい魂をのせられず、しかも競りでカードを使ってしまってる私は立ち往生。
みんなは楽しそうにあちこちに列車を走らす。
しかも、常に他の人と違う方向目指してるので、霊気雲が足りるわけもなく。
一度のせた魂はゲーム終了までに届けないと失点になるので、出来るだけのせた分だけ配達して行ったのは手詰まりを起こした原因の1つ。
渡し賃をどんどん払って、人の線路もどんどん使っていくのが得策だったと気付いたのは終了してから。
毎回渡し賃は補充されるので、残しても意味がなかったからです。

ゲームはどんどん魂をのせて届けていったトド吉の勝利。
やっぱりこの手のゲームは苦手です(苦笑

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