・士大夫(孔子)
 Confucius(Surprised Stare Games:2008)


士大夫

昔の中国をテーマにしたがっつりした政治ゲーム。
がっつりというのは、3人で初プレイして3時間かかりました(インスト抜き)。
箱には90-120と書いてあるので、さらに1時間余計にかかりました。
プレイスペース広島では「孔子」、バネストでは「士大夫」という名前で売られてますが、「Confucius」は孔子という意味です。
「士大夫」の読み方がわからなくてウィキペディアに教えてもらいましたが、「したいふ」という読み方でした(笑

決められた数のアクションで、ポイントをいかに稼いでいくかのゲームです。
アクション数を増やすのは「賄賂」です。
3人プレイだったので、最大でも+2にしかなりませんでしたが、プレイ人数が増えればそれなりにアクション数も増えると思います。

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ゲームは決められたフェイズの順番に進んでいきます。
まずは贈り物。贈り物と言えば聞こえはいいですが、要は賄賂です。
賄賂を渡したり受け取ったりで、この時やりとりした数でアクション数が決まります。
ちなみにゲーム開始早々、私はトド吉から賄賂をもらいお互いにアクション数が1ずつ増えました。
1〜2個の賄賂は+1アクションです。
ただし、最初に使える賄賂は1金の掛け軸です。
そもそも賄賂を使えるようにするには、アクションで使えるようにしなければいけないのです。
今回は3人ということもあり、賄賂は重要視しませんでした。

次に内閣大学士の選択です。これは指名制。
内閣大学士はアクションの実行が最後になるかわりに、同じアクションを選んでもコストが余計にかかりません。
でも内閣大学士の左隣りの人がスタートプレイヤーになります。

そして、ようやくアクションフェイズ。
このフェイズの前まではゲームの準備といった感じで、このフェイズ以降は後処理といった感じになるのでメインです。
士大夫左図が選べるアクションで、役人を買収したり軍隊を募集したりします。
選べるアクションは13種類ですが、主に使うのは3〜4種類でした。
船や軍、役人は、確定させるのに2回アクションを行うので、自分が出来るアクション数では足りないし、そもそも同じ種類のアクションを2回行うには、2回目は倍のアクションコマを消費してしまいます。
なので、次のラウンドでどうするか、他の人はどうするのかなどを考えつつ、アクションを決めることになりました。
士大夫役人の買収はそれぞれ「兵部」「戸部」「工部」に分かれていて、1人でも買収しておけば他のアクション時に割引が受けられます。
部別に一番多くの役人を買収していれば、2つあるポイントチップの高い方を、次に多い人が残りのチップをもらい、3番目以降は何ももらえません。
最初買収した時はコマが横向きに倒れています。
これを確定させるにはさらに賄賂を払います(役人タイルに書いてある金額)。
横向きの場合は科挙が発生した場合、ゲームから除外されてしまう可能性があります。
また、皇帝カードのアクションで無条件でコマが置けたりするので、妨害を受けないためにもコマを立てる(さらに賄賂を払う)ことが必要になってきます。
お金は「フェニキア」と同じでランダム引きのカードです。
もちろん、最初はお金を3枚しか持っていないので、税の徴収をしてお金を増やすことも可能ですが、次のラウンドには4枚までしか持ち越せません。

軍隊は、まず軍の募集をします。これで初めて自分の軍隊コマが盤上に出てきます。
そして次に軍を外国の侵略に向かわせることができるのです。
軍の派遣は決められたラウンドで勝手に出発してしまうので、それまでにタイルに描かれているコマ数集めなければいけないのですが
意外とコストがかかります。
ジャンク船を購入して出航させることでもポイントを獲得することが可能です。
ジャンク船を5つ購入できれば、無事に到着したことになり好きなポイントチップを獲得できます。
パスがないかわりに「アクションなし」というアクションを選ぶことも可能です。

ある程度の流れがわかってしまえば、シンプルなゲーム性がわかってきます。
割と細かい設定が多くて、今回もインストが1時間半ほどかかりました。
プレイエイドがついているんですが、ジャンク船の説明のところで「カッコ内の割引」と書いてることで引っかかり協議。
「カッコ内の数字分割引されるのか?」と思ってしまうのは仕方ないかと。
結局「カッコ内割引」が正解でした。

3人プレイということで、プレイヤー間の賄賂に重要性がありませんでした。
私はトド吉と侍から受け取ったことにより、全員が4回アクションを行える状況になり、私がどちらかに渡せばアクション数が1回増えたんですが、全員の点数が拮抗していたので渡さず。
ある程度役人にコマが置かれてきて、侍が役人に全力集中だったので、1ヶ所だけ私とトド吉で取りあいに。
どのタイミングで行動を起こすかも重要です。
私はその間に軍隊に全力。最初の軍隊は重要性に気付かず勝手に出撃してしまったので、せめて残りの軍隊を取りたくなりお金とコマを軍に投入していました。
後半になってトド吉がジャンク船じゃ点数が足りないと軍に入り込んできたので、あわててお金を使うだけ使い軍を出発させる。

ここでうっかりしてたのが、終了条件に「役人がすべて確定したら」という終了条件を忘れていて、あわててゲームを終了させることになりました。
プレイ終わった後、確かにプレイ時間は長かったけれど、悪くない感想が出ました。
確かにそんなにだれなかったです。
でもそれは3人で、しかも長考しなかったからでは?という結論が。
5人までプレイできるので、これを5人でやると賄賂がかなりゲームに関わってくるし、長考されるとゲームが進まずに膠着してしまうような・・・
プレイヤー間の賄賂は役人で影響力が同じだった時に「君、賄賂受け取ったんだから身を引いてよ」ということになります。
確かにアクション数は増えるけれど、諸刃の剣だったりします。
役人にコマを置けないプレイヤーは科挙で役人を飛ばそうとしてくるだろうし
誰かがトリガーを引いたら、そこからものすごい直接攻撃のゲームになるかと。
うちは3人でプレイしているのがちょうど良かったです。