ふうかのボードゲーム日記

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・ネフェルティティ
 Nefertiti(Matagot:2008)


ネフェルティティ


独特の雰囲気があるボードやカード。
ずっと気になっていたんですが、3人〜のゲームはどうしても稼働率が低く・・・
自宅ゲーム会でようやくプレイとなりました。
トド吉・侍・私の3人でプレイ。

ひたすら市場で宝飾品を買いあさっていき、高得点を目指すゲームです。
ただし、お金が厳しいです。
ゲーム開始時に開かれている市場は3ヶ所。各自手番ではコマを置いていきます。
このコマを置くときに、どこへ置くかが重要です。
マスに書いてある数字分、代金を支払わなければならないからです。
市場には閉鎖条件があり、条件を満たすと即座に閉鎖され処理を行います。
ネフェルティティ一番高額な入札をした人は、一番上のマーカーがのっているカードを1枚購入するか、下の段2枚を購入するか選べます。
このマーカーは、特殊カード(色々な職業)と交換することができるし、使わずに持っていれば最終得点計算の時に3ポイント分のポイントになります。
宝飾品は同じ物を持っている人数によって、ポイントが変わります。
もちろん、独り占めすれば1人だけ点数を得ることが出来ますが、たいてい邪魔されます(笑
1番目の人が処理を終えたら、2番目に高額で入札していた人の処理になります。
この時、宝飾品を買うか市場にあるお金を半分もらって(端数切り上げ)帰るが出来ます。
お金が本当に苦しくなって、1番目の人が高額入札していたら、お金をもらうのも有効な手段だと思います。
実際、1人がお金を握ると他の人にお金がいきわたらなくなります。
市場が閉鎖されると、今まで閉鎖されていた市場が開きます。
最後の終了カードが出てきたら、手番をやってゲーム終了。
ゲームはシンプルですが、かなり悩ましいです。
特にマーカーと交換できる職業が強力です。
侍が1人だけ先に宝飾品を得点にかえてましたが、最後までかなり影響がありました。
他の人が宝飾品を持っていない段階で、高値の宝飾品をポイントにかえられると入ってくる点数が違います。
私は先着順でかいそびれたので、盗賊をとりました。
閉鎖した市場からマーカーがのったまま売れ残った宝飾品を盗めました。
どのタイミングで特殊カードを取りに行くかも重要です。
結局最後まで侍の独走を止めることは出来ず、珍しく侍の勝利(笑
インストにかけた時間とプレイした時間が、そんなに変わらないというさっくりゲームです。
ボードやカードに雰囲気が出ていて、かなり気に入りましたw
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3

・お花畑
 Bloom(QWG:2008)


お花畑


きれいなお花畑を作り、花束にして売って稼ぐゲームです。
イラストがきれいなのが印象的。女性向け?
でもゲームは割とシビアでした。
自宅ゲーム会で3人プレイ。

各自自分の色の花を決めて、同じ形のお花畑タイルを持ちスタート。
置き方は空中庭園方式です。
重ねた時に下敷きになった花の分だけ、花チップをもらいます。
この花チップを集めて花束にして売りに出すわけです。
ただし、持てる上限が決まっているので、時には強制的に売らなければならない場合も。
全員同じ形とはいえ、どの程度でつぶして、どの程度自分を広げるかが重要です。
自分の花畑の数が10になった時に、花畑を守ってくれるペットが置けます。
次に15になった時、噴水を置けるようになります。
噴水は最終的な得点計算の時に、噴水が置いてある敷地内の芝生タイル1個につき0.5の得点がもらえるのです。
ただし、常に15を意識しなければ、15を切ったら撤去です。
花束は1色売りをするなら、他のプレイヤーの色も欲しいところです。
金額が違いますw

そうやって稼いでいき、最後に再び収入があります。
プレイヤーの中で一番大きなお花畑を作った人(全部辺で接していること)に、大花束の分収入が入ります。
大花束というのは全色セットの花束。
今回は3人プレイだったので3金です。5人だと5金です。
それに新鮮ボーナスも入ります。花は鮮度が命。
ゲームの終了フラグは、誰かが最後のお花畑タイルを使ったら、そこから1周して終了。
意外とあっさり終わります。
空中庭園の広げ方にカルカソンヌの草原得点計算を足して2で割ったような感じです。(微妙なニュアンス)
お花畑タイルの置き方が決まっている以上、考えても仕方ないような気もします。
とにかく絵がきれいで手軽なので、経験の少ない女性向けという感じです。
でも噴水やペットの得点計算が、同じようなゲームをプレイしていないと分かり難いかも知れません。
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・ゴーストストーリー
 Ghost Stories(REPOS:2008)


ゴーストストーリー

最近話題の協力型悪霊退治ゲーム。
こういうのは電源有りゲームの専門分野かな?と思っていたけど
実際にダイスを振ったり、会話したりしてプレイしているのが楽しいと思えるようにw
おのさん宅で4人プレイ。

初期でプレイヤーカラーを選ぶけれど、それぞれ特殊能力が違います。
私はいつも黄色なので何も考えずに黄色を選んだら、かなり特殊能力が強い。
一番ぱっとしない赤色は康さんが担当することに(笑

ゴーストストーリー手番では必ず悪霊カードをめくります。
カードはランダムなので、何が出てくるかはわかりません。
ただし、ボスだけは最後の10枚くらいのところにいます(うろ覚え)。
出た悪霊の色に合わせて、対応する場所に置きます。
ただし、自分が受け持てるのは3匹の悪霊のみ。
3枚ともカードが置かれていて置けない状態だと、カードを引かずに気が減ります。
この気がなくなると、ゲームから脱落(死亡)なので要注意。

悪霊にも種類があって、村へ向かって侵攻していく種類の悪霊がいます。
これが速い!
3歩目には村が汚染されます。
次の自分の手番で1歩前進するので、それまでに何とかしたいところです。
村がやられても復活できる特殊タイルがあるんですが、そもそもその列に悪霊がいると、かなりつらいです。
敗北条件として、4つ目の村がやられたら即終了なので全員必死です。
余談ですが、ちゃんと頭に札が貼ってありました。
霊幻道士とかあのあたりの映画を思い出しました(笑
この悪霊が一番弱いタイプとはいえ、かなりつらいです。
ゲーム終了後、強いボスを見ましたが、どうやったら勝てるんだ!?というぐらい強いです。
9つの村にはそれぞれ特殊能力があります。
気を復活させてくれたり、必殺の金の仏像があったりします。
とにかく常に相談です。
康さんの赤は特殊能力でコマを動かせるので、トド吉のコマを一旦中央に戻してもらったり、私の黄色は悪霊の生命力(強さ)を1にしてくれるので、それを使ったりと忙しいです。
でも戦闘は結局ダイス判定なんですけどね。
ここで素晴らしいダイス運を見せた康さん。
逆の意味で素晴らしいダイス運を見せたおのさん(笑
何とかもうだめか?という度に、康隊長の指示であっちへ行ったりこっちへ行ったり。
さすがに気が1つになると困ります。
そういう時に復活の村がすでに悪霊にとりつかれていたりします。
協力型なのに、ゲームはものすごく濃いです。
のんびりしている暇がないからです。
最後の最後でトド吉がためこんでいたチップを使いボスを倒しましたが、かなりきつい設定になっています。

これで初級なんです。
このほかの条件を聞いてみたら、かなり厳しい。
本当にクリアできるのだろうかと思います。
なれたメンバーでならクリアできるのかも知れませんが、スペースアラートと同じで、同じメンバー(同じ熟練度のメンバー)で複数回プレイするのが望ましいのかも知れません。
苦しいけれど、クリアした時の達成感はすごいです(笑
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4

・ボス キート
 Boss Kito(QWG:2008)


Boss Kito


プレイヤーは動物園にあるゴリラ島のゴリラです。
ボスにバナナをあげて恩恵もらうのが目的です(笑
ものすごい手軽なカードゲームです。
トド吉・侍と3人プレイ。

1ラウンドあたり4回のアクションを行います。アクションは、
・カードを出す
・カードを引く
・チップを置く
・チップを補充する
・手札を取り替える
このうちのどれか1つだけです。
これが意外と熱い。
貰える恩恵カードには数字が書いてあって、同じ数字のカードを持っている全プレイヤーの中で一番枚数を持っていた人が点数をもらえるのです。
なので、6を集めていたら6を持っているボスにバナナをあげたい。
でも取らせたくないほかのプレイヤーがそれを邪魔をする。
どっちでもいいや、と誰もバナナをあげてないボスをこっそり取りに行く、など
絵とは違って意外と心理戦でした。

とにかく1ラウンドに4手番しかないので、がんばっても4種類を1枚ずつしか出せない。
他の人とかぶってしまえば、バナナチップをのせたり、更にカードを上乗せしたりしなきゃいけないので、そう簡単に色々な種類は集められないのです。
途中で侍が

「あー!もうだめだ!」

と言いつつ、手札を全部交換するのに出してきたカードは、全部緑色でした(笑
侍が欲しいのは「6」や「8」のカードで、それは緑のボスではないので邪魔なだけ。
終わってみると、高い数字のカードをコンスタントに集めたトド吉の勝利。
「あー!もう!」の侍は、なんと9点(笑
カードの絵柄とモチーフは可愛いのに、かなり厳しいカードの取り合いになります。
短いプレイ時間でそこそこ悩めて、カードの絵柄(バナナビールとか)が可愛いので気に入りましたw
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・農夫のアレポ氏は馬鋤きを曳いて仕事をする
 Sator Arepo Tenet Opera Rotas(Post Scriptum:2008)


Sator Arepo Tenet Opera Rotas

「Sator Arepo Tenet Opera Rotas」はラテン語で回文らしいです。
日本語で言うところの「たけやぶやけた」と同じような感じで考えるとわかりやすく(違
詳しくはウィキペディアを見て下さい。
久しぶりの自宅ゲーム会で3人プレイ。

ボード上には、自分の本が散乱しています。
カードと自分のデッキカードを使い本を回収し、本来の場所に戻すというのが目的です。
実際にどうやって動いていくかはカードです。
自分の持つアクションポイントは6ポイント。これを上手に使い移動していきます。
ただし、実際に自分のコマが動ける歩数は使ったカードの枚数に比例するので、このあたりがかなり悩ましいです。
カードの交換からはじまり、すべてコストがかかります。
最初はカードの交換は必要ありませんでした。
カードのプレイは2種類から使えます。初期カードとしてタイルを回転させられる全員共通のカードと、後でカードを補充する時に自分だけのデッキカードが使えるようになります。(最初は持っておらず、自分の前に裏向き・シャッフルして山になっている)
タイルを回転させたり動かしたりしながら、自分の本を回収に行くんですが、タイルを動かすのがテトリスに似ています。
上手に動かさないと動けない場所へ行ってしまいます。

タイルを動かし6ポイント(使いきり・残しても消える)のアクションが終わると、今度は自分のコマを動かします。
使ったカードの枚数が歩数なので(自分のデッキカードは歩数に含めない)、1枚しか使ってなければコマも1歩しか動けません。
このあたりがかなり悩ましいです。
私は関係なさそうなタイルを1アクションポイント使い動かし、歩数を稼いだりしました。
Sator Arepo Tenet Opera Rotas特に自分色のガーゴイルコマが気に入りました。
このガーゴイルは本を守ります。ただし、配置するには自分のデッキカードの中からガーゴイルを配置できるカードを引かなければ使えません。
でも他のプレイヤーはこのマスを通過することが出来なくなるので、かなり有効でした。
全員が思い思いの方向へタイルをずらしていくので、見えていてもなかなかたどり着きません。

こんな時役に立ったのが自由アクション。
無料でタイルを動かせたり、コマを動かせます。ただし1マス分。
手番の終了時にカードが6枚になるまで補充できます。
この時、山札からと自分のデッキカードからと上限をこえなければ好きなように補充できます。

とにかく我先にと進んでいくトド吉。私はいまひとつカードの使い方が上手に出来なくて出遅れる。
そのうち、侍が怒涛の快進撃を見せるか!と思ったら、見事に私と方向がかぶっていることが発覚。
こうなると早い者勝ち。
侍のいるタイルをやや遠くへ飛ばしつつ、自分の本がのっているタイルを近くに寄せながら、何とか本を回収しているトド吉に追いつこうとする。
あと一息ということで、トド吉が4つめの本を回収してゲーム終了。
一番優秀な弟子はトド吉でした(笑

だいぶ長くなってしまいましたが、ゲームはいたってシンプルです。
アクションポイントを使ってタイルを動かす、カードを使ってコマを動かす。
そして本を上手に効率良く集めていくだけです。
3人で話していて出た結論が、自分が動くのではなく、タイルを効率よく動かせばもっと楽になるんじゃないか?という話です。
慣れればもっと早く終わると思います。パズル系のゲームは苦手でしたが楽しめました。
他の人の邪魔をする時とガーゴイルが出動する時が一番楽しかったです(笑

・ゲームストアバネスト:農夫のアレポ氏は馬鋤きを曳いて仕事をする
・高円寺0分すごろくや:サトールの魔方陣
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・源氏
 Genji(Z-man:2008)


源氏


源氏物語をモチーフにしたカードゲーム。
そんな私は源氏物語をあさきゆめみしでしか知りませんが(笑
自宅ゲーム会で3人プレイ。

侍にインストをお願いすると、いきなり「このゲームはだめだ〜!」と叫んでいる。
何がダメなのか?絵がこわい?字が読めない?
実はスタートプレイヤーを決める際、以下のように書いてある。

順に1人ずつ、過去の自分の恋愛のエピソード(悲劇でも心温まるものでも可)を披露してください。

こういう決め方ははじめてだ!と大盛り上がり。
更に・・・

最もロマンティックな、もしくは感動的であると誰もが認めたラヴ・ストーリーを語ったプレイヤーが、最初に手番をおこなうスタート・プレイヤーを指定します。

これには侍が、_| ̄|○
なので「二次元でもいいんじゃん?」と言ったけれど納得できない様子だったので(笑)、おとなしくじゃんけんで決める。

ちょっと説明書が分かり難いですが、ゲームはいたってシンプルです。
ラウンドが季節によって分かれています。つまり4ラウンドでゲームが終了します。
その間に、姫君を訪問しては恋の歌を詠んで、寵愛を獲得します。
自分の手番に動けるのは3歩までなので、その中で高い得点の歌を詠める姫君を探すところからスタートです。
歌を詠むのは5枚の手札から。
いずれも上の句と下の句に分かれているので、それを上手く組み合わせてポイントの高い歌を姫君に贈ります。
ただ、カードが読めません(笑)。達筆すぎます。本当に。
ゲームの雰囲気を出すには実際に読み上げるくらいのノリがいいんでしょうが、全員読めないので、ひたすらカードに書かれたマークを頼りにゲームを進めました。
マークには季節ごとに違うものと、各姫君たちの好みがあります。
もちろん、季節と姫君の好みと合えば高得点が出せます。
ただ、カードは山札から引くのでそう上手くはいかず。
私が作った歌では8点が最高でした。

「姫、こちらの歌の方がよりあなたに合いますぞ」

と、他の人が詠んだ歌をさらに得点が高い歌に書き換えたり、謎の言葉連発でのプレイになりました(笑
序盤はどうしてもピンと来ず、なぜかカードをためこむことに専念。
ラウンドの終わりに条件を満たしていると、自分のトークンが最終得点計算用に取られます。

これをよく覚えて、2ラウンド目から怒涛の快進撃。
最初に遅れをとった分を取り戻さなければいけないからです。
季節と姫を上手に利用して、出来るだけ得点の高い歌を出していく。
最後は全員が他人を蹴落とすことに必死でした。
実際の源氏物語もこういう感じだったような・・・

終わって得点計算をしてみると、なんと全員が同点に。これには驚きました。
雰囲気を楽しむだけかと思いましたが、ちゃんとした戦略もある面白いゲームだと思います。
ただ、すべてはカードの運になってしまいますが、どの姫君に歌を詠むのかは、かなり重要だと思います。
贅沢を言えば、カードとトークンしかないので、箱をもっと小さくしてくれると持ち運びに便利なんですが(苦笑
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